こんにちはAyumiです!
映画鑑賞趣味で年間100作品以上を観ています。
さて、先日下記のツイートをしました。
点滴に薬剤を入れて約400人の患者を殺害した男性看護師の話(実話)
不自然な転職を繰り返し、昔の同僚からは殺人犯扱いされながらも、表に現れることがなかった事件。病院側の隠ぺいにより、疑いがあったものの見過ごされてきた闇。優しい同僚から殺人犯に変わる展開が◎
#グッドナース #Netflix pic.twitter.com/ME06TqNb9W— Ayumint (@ayuupi0128) October 29, 2022
点滴に薬剤を入れて約400人の患者を殺害した男性看護師の話(実話)
不自然な転職を繰り返し、昔の同僚からは殺人犯扱いされながらも、表に現れることがなかった事件。病院側の隠ぺいにより、疑いがあったものの見過ごされてきた闇。優しい同僚から殺人犯に変わる展開が◎
本記事では映画「グッド・ナース」について紹介します。
数百人を殺害したとされる実在の看護師
この映画のあらすじは以下です。
心臓に問題を抱えていたICU勤務のエイミーは、新人の同僚チャリーの優しさに触れ、自身の子どもを紹介するほど仲良くなる。ある日受け持ちの患者が突然死し、以後続く患者の不審死に同僚が関与しているのではないかという疑念を抱くようになる。自らの命の危険を顧みず真実を暴いていく実話を基にした作品。
昨日まで仲良くしていた同僚が、殺人犯とわかった瞬間のあの恐ろしさ。
視聴しているこちらまでもが、ドキドキしてしまうような展開です。
なぜ?殺したのか?という動機もしかり、この作品でもうひとつ注目してほしいのが「病院の隠蔽体制」です。
実在した大量殺人看護師
この話は、1980〜1990年代にかけてアメリカの病院で実際に起きた事件を題材にしています。
この映画の重役である殺人鬼チャールズ・エドモンド・カレンは、アメリカの連続殺人犯であり、ヘルスケア・シリアルキラーです。
彼はニュージャージーで正看護師として働いた16年の間に40人近くの患者を殺したと告白していますが、専門家などの調査から最終的な犠牲者は400人にも及ぶとされています。
もしこれが事実であれば、史上最悪の被害者数を出したシリアルキラーという事になります。
恵まれない家庭環境と精神疾患
彼が生後7ヶ月の時に父親が他界、父親がいない家庭での生活に精神的不安定状態となり、9歳のときに学校で自殺未遂を起こします。
その後母親も妹を巻き込んだ交通事故で他界し、彼の精神状態はどんどん悪くなっていきます。
彼自身、後に結婚をし子を持ちますが彼の暴力性が原因で離婚。
そのストレスから一層精神状態は悪化し、遂にはうつ病を患います。
そして、聖バルナバ病院で最初の殺人を起こしてしまいます。
方法は点滴への薬剤混入です。
凶悪犯罪を起こす背景には、家庭環境の悪さが関わってくるケースがほとんどですが同情はできません。
犯人の動機は最後までわからなかった
He never explained why he did it.(カレンは結局、犯行動機を語らなかった)
映画の終盤で流れるテロップです。
もはや人を殺すという感覚が完全に鈍っていたのでしょうか。
殺害された患者の共通点
特になしです。
エイミーが殺害動機を聞き出そうとするシーンがあるのですが、その中でもチャーリーは黙秘。
子どもから大人まで男女関係なく殺されている事実をみると「誰でもよかった」が本音でしょう。
善と悪の判断ができないほど精神的におかしくなっていたのかもしれません。
防げたかもしれない死
Most of the hospitals he worked at harbored suspicion about him. None stoped him.(彼が働いた大半の病院が疑念を抱いていたが、何もしなかった。)
彼は16年間のキャリアの中で約10回の転職をしています。
病院で殺人を起こしバレそうになったら転職、そしてまた・・・。
同僚の看護師たちは彼の行動を不審に思っていたようですが、病院側は対応せずどこも隠蔽。
その結果、ヘルスケア・シリアルキラーは終わりをむかえることなく推定400人の患者が犠牲になりました。
今もなお刑務所で生活をしている
終身刑を18回宣告され、2403年まで仮釈放も認められていません。
ニュージャージー州立刑務所に現在も服役中です。
暗く不気味なこの映画は、ゆっくりと始まり次第にサスペンスフルな展開へと変化していきます。
患者を殺す医療従事者が完全悪であるのは明白ですが、その悪を助長する病院側の闇にも注目して欲しいです。
私利私欲にまみれた病院の隠蔽工作はもちろん、システム上の穴を立証する恐ろしい作品でもあります。
Netflix限定のシリーズなので、興味がある方はぜひ観てみて下さい!