こんにちはAyumiです!
映画鑑賞が趣味で年間100作品以上を観ています。
そこで今回は2023年Netflixドラマ「オブセッション-執着-」原題(Obsession)を紹介します。
息子の彼女と関係を持ってしまう男性の話。
2023年Netflixドラマ「 #オブセッション 」息子の婚約者と情事を重ね家族崩壊を招いた一流外科医の話 。
不倫に着目しがちですが、息子の婚約者アンナがキーパーソン。
過去のトラウマからの脱却。近親相姦からの弟の自死。Netflixはギリギリのテーマを攻めるから好き。https://t.co/dCv9w1PdpL
— Ayumi (@ayuupi0128) April 16, 2023
2023年Netflixドラマ「 #オブセッション 」息子の婚約者と情事を重ね家族崩壊を招いた一流外科医の話 。
不倫に着目しがちですが、息子の婚約者アンナがキーパーソン。
過去のトラウマからの脱却。近親相姦からの弟の自死。Netflixはギリギリのテーマを攻めるから好き。
不倫や浮気系の作品が苦手な人は観ない方がいいです。
目次
「オブセッション」あらすじ
このドラマのあらすじは以下です。
ロンドンでその名を知られる一流外科医ウィリアムの情事は、息子の婚約者であった。快楽に深く溺れる2人の関係は家族をも巻き込んだ破滅へと向かっていく。官能サスペンスドラマ。/ 出典:Netflix公式
アイルランドの作家ジョゼフィン・ハートが1991年に発表した小説「Damage」が原作。
そして本作品は、ジェレミー・アイアンズ主演の映画「DAMAGE(ダメージ)」(1992年)のドラマ化です。
■予告編はこちら
不倫から家族が崩壊するまでの流れ
各エピソードの概要は下記です。
1.息子の恋人に惹かれるウィリアム
2.2人は密会し情事を重ねる
3.謎が多いアンナを疑うジェイ
4.2人の間に悲劇が起こり人生が大きく変化する
起承転結に沿ってストーリー構成されています。
それぞれ詳しく書いていきます。(ネタバレあり)
1.息子の恋人に惹かれるウィリアム
すべての物語はここから始まったといっても過言ではありません。
息子から恋人アンナの紹介を受ける前に2人はたまたまバーで顔を合わせます。
何の理由もなく2人は惹かれ合い、その後アンナの誘惑をきっかけに情事を重ねる展開に。
目と目で通じ合うレベルで、急激に惹かれ合う2人が描かれています。
2.2人は密会し情事を重ねる
アンナと初めて関係を持って以降、ウィリアムは依存症レベルでアンナに魅了されていきます。
息子が恋人アンナをとても大切に思っていることを知りながら、結婚を前提にお付き合いしていることを父親として理解していながら2人は密会し情事を重ねていきます。
気持ちが押さえきれず、アンナの家に押しかける場面も・・・。
物語後半でわかりますが、アンナには男性を惹きつける特別な魅力があるようです。
しかし、自分の息子の彼女を寝取るのは人としてどうかと思います。
そして息子ジェイがアンナに婚約しようしているということを妻から聞き、焦りだすウィリアムは父親失格。
3.謎が多いアンナを疑うジェイ
付き合う前の彼女の過去を知らないジェイは、アンナの友人ペギーに聞き出そうとするも「探らないで・・」と忠告されてしまいます。
普段の行動で怪しい素振りを感じたジェイはこの言葉を受け、ますますアンナに対して疑いの目を向けていくのです。
結婚前のパーティで父親ウィリアムに、アンナに対する不安を相談したジェイ。
そこで衝撃の言葉を聞き、父親へ疑念を膨らませていきます。
4.2人の間に悲劇が起こり人生が大きく変化する
父親にバーで相談するウィリアムは、以下の言葉を聞きます。
「謎を楽しむことを覚える」とは以前アンナから言われていた言葉。
それをなぜ父親が知っているのか・・。
ジェイは怪しいウィリアムの後を付いて行き、見てはいけない光景を目にします。
謎多き女性アンナ・バートンの暗い過去
ウィリアムと情事を重ね、恋人ジェイを裏切ってきた女性アンナ。
彼女には暗い過去がありました。
アンナは昔、実の弟アストンと性的関係にありました。
その事実を知っていた母親との会話の中で「私は子どもだった、止めるべきだった」というセリフから、アンナ自身この出来事がトラウマになっていた可能性があります。
2人の行為を止めようにも、母親もどうしていいかわからずそのままに・・・。
おそらく思春期のアンナは、弟の好意を理解しつつも拒絶。
それにショックを受けた弟は自死してしまいます。
恋人ジェイは弟アストンに似ている
自死したアストンとアンナの関係について語る母親は「2人は幸せそうに見えた」と発言しています。
アンナに恋愛感情は無かったにせよ、弟のことは家族として愛していたのではないかと思います。
だからこそ、自死した弟への罪悪感を感じ、罪を償うためにそっくりなジェイと付き合っているのではと推測します。
仮に弟に対して憎しみがあり、復讐心で似たジェイと付き合っているであれば、彼が転落死したことに対して悲しみの感情は沸かないと考えるからです。
アンナが婚約者の父親と情事を重ねた理由
自死した弟への愛があり、その償いとしてジェイと付き合っているのであれば「なぜその父親と情事を重ねているのか」疑問を抱きます。
恋人(のちの婚約者)ジェイを傷つけることは安易に想像できるからです。
この理由はドラマの中では明確に語られていません。
あくまでも推測になりますが、私は以下のように考えます。
父親の愛を感じたかったから。
ドラマの中でアンナの父親に関する話は一切出てきません。
つまり、母子家庭で育てられたのではないかと思います。
幼少期に父親からの愛を感じられず、性の快楽によって愛を感じていたアンナは、年上男性に魅力を感じ「性行為」によって愛を感じたかったのではと。
大人の男性に甘えたいという心理
幼少期に得られなかったものを成人になって手にしたいと考えるのは人間の心理です。
父性愛を感じられなかったアンナは、落ち着い着いていて知的な男性ウィリアムに惹かれたのでしょう。
そして「男性を魅了するものがアンナにある」と母親が言っていたように、何かとてつもない魅力にウィリアムは惹かれ心を奪われたのです。
第4話で、あんな出来事がありながら別の男性を誘惑するアンナですが、強引に求められ拒絶。
のちに、ウィリアムとの別れも決断します。
「過去への執着を手放す」がテーマ
息子の婚約者と情事を重ねた変態オヤジの話と捉えがちですが、本作のメインはアンナだ考えます。
男性の不倫によって、家族も好きな人もすべて失ったというのはサブテーマで、メインテーマは「辛い過去の克服」。
過去への執着を手放すことが、この物語の大枠だと。
だからこそ、アンナの心情の変化に着目して欲しいなと思います。
長年私は人生を形成したある力に捕らわれ、身を任せてきた。
それは時に私の中を駆け抜け、ある時は足元の地面を揺らす。
違う地面に立つと何かが誰かが飲み込まれる。それでも私は常に生き延びる。
私たちに何があろうとあなたも生き延びる。そのために学んだの。そして私を得る。永遠に。全てをいつまでも。/アンナの日記
最後はカウンセラーと話すシーンで終わっています。
ルールがわからないからというアンナに、「それは必要なものなの?」と問いかけます。
一気に笑顔になるアンナは、何かから解放されたような表情を浮かべました。
きっと、こうあるべきとかこうしたらダメだみたいな自分なりのルールに縛られていたのかもしれません。
それによって、長年苦しめられていた彼女は、カウンセラーのこの言葉によって自由になったのです。