※本記事はプロモーションを含みます

「TOKYO EXTREME WALK 100」100km歩いた先に見えるもの

こんにちはAyumiです!

2023年10月21日〜22日にかけて「TOKYO EXTREME WALK 100」に参加してきました。

タイトルの通り100km歩くイベントです。

Ayumi
フルマラソン2往復でも届かない100km。100kmもの距離を歩き続けた先には何があるのか・・・?

そんな興味心で参加の決意をしました。

結果、21時間30分で100km完歩!!実際に歩いた感想を本記事で書いていきます。

公式サイト:東京エクストリーム100

 

26時間以内に100km歩くのが目標

本イベントの概要をざっと書きます。

・コースは、EASTコース(千葉スタート)とWEST(神奈川スタート)コースの2種類
・100km部門は、チャレンジ(26時間以内)とエキスパート(24時間以内)の2種類
・いずれも参加費は1万8000円
・コース上5箇所に定められたチェックポイントを規定時刻内に通過すること

今回私が参加したのは、WESTコースのチャレンジです。

神奈川県立相模三川公園(海老名市)からスタートし、新豊洲Brilliaランニングスタジアム目指して26時間以内に歩きます。

コースマップはこんな感じですね。

私は4年前に上京した民なので、神奈川エリアはあまり詳しくありません。この地図を見ても正直どれだけ大変なコースなのか実感がありませんでした。知らぬが仏とはまさにこのこと・・・。

過酷か、超楽しいか

イベント名にあるEXTREMEですが、一般的な意味は「極限とか過酷」です。

しかし、アメリカではスラングとしても使われていて「最高」や「超楽しい」という意味もあります。

日本語のヤバいと類似した言葉ですね。

本大会名が、とちらの意味を示唆しているのか確かではありませんが、それは参加者のみぞ知るといったところでしょうか。限界を超えた先に、楽しさがあるのかもしれません。

 

【0km地点】神奈川県立相模三川公園

スタート会場

最寄りの海老名駅から会場の県立相模三川公園まで約1km。100km歩く前のウォーミングアップです。

いよいよこの時が来た!胸の鼓動が高鳴っていきます。

7:30

アーリースタートが始まっている時間ですが、思ったより会場は静かです。

混雑を避けるために運営が時間差スタートを設けていたのでその影響でしょうか。

出発時刻8:30

スタート前のカウントダウンが始まります。ここから100km・・・想像もできません。

一度スタートラインを切ってしまえば後戻りすることもできないのです(後ろは振り返らないことに決めていました)

最初のチェックポイントである平塚に向かって歩みを進めていきます。

スタート時間が8時30分ということもあり、常に前の方には集団がいる状態。地図をみる必要はなく、道に迷うこともありません。「集団から離れる→新しい集団に吸収される」を繰り返しながら早め早めに足を進めていきます。

いよいよ、最初のチャックポイントである平塚市に突入しました。

当初の設定ペースである11分/kmを大幅に上回る9分40秒/kmでここまで来ました。実際には信号で何度も止まったので、そこを考慮しても10分30秒/kmくらいだったと思います。

無心に歩いていたら、いつの間にか4時間が経過していました。体力的にも問題ありません。

 

【23km地点】第1チェックポイント:平塚漁港しおかぜ広場

到着時間12:30

スタートから23km地点。一度もコンビニに寄らず足を止めることなくここまで来ました。

ようやく座れる〜!という感じ。

CP入り口からこの草むらまで砂場のような道を歩くので最後の最後まで足に疲れが蓄積していきます。

最初から飛ばし過ぎてしまったので、第1CPでもそこそこ疲れました。ただ、体力的には問題なかったので5分程休憩してからすぐに出発。

補給食は、カレーパンと水分。食欲があまりなかったのでカレーパンはリュックに入れました。

右足の踵にマメができたのでキズパワーパットで手当しました。

ちなみにですが、トイレは男女ともに行列ができます。少しでもタイムロスをしたくない方は、第1CPに来る前にコンビニなどで済ませたほうが良いです。しばらく、海岸沿いを歩くので、トイレが見つからない可能性もあります。

茅ヶ崎海岸

この海岸沿いを永遠に歩きます。

「茅ヶ崎サザン芸術花火大会」の開催に伴い前日に一部コースが変更。足場の悪い砂場をずっと歩くことになります。

砂場ってかなり足に負担がかかるんですよね〜、一部道も狭かったので「追い越したくても追い越せない状態」が続き、若干のストレスを感じました。

前半飛ばしすぎた影響か右足の後脛骨筋腱に痛みが発生。内くるぶしの下側です。左足でかばいながら歩きました。

 

【34km地点】第2チェックポイント:神奈川県立湘南海岸公園 水の広場

到着時間14:35

34kmビギナーズ部門のゴール地点です。

右足の後脛骨筋腱の痛みと戦いながら、第2CPに到着。DJブースが設置されており、ガンガン音楽が鳴っています。

疲労と足の痛みから、DJの音楽が騒音に聞こえてしまう程、心に余裕がなくなってきます。約6時間歩きました。

補給食です。写真には写っていませんが、ミニッツメイドのオレンジジュースも頂きました。

34km歩いて来ましたが食欲はなく、胃に食べ物を入れると吐きそうな感じだったので、梅干しおにぎりだけ食べました。塩分とエネルギー補給が目的です。

本大会の難所である第3CPまで確実に行きたかったので、ここでもあまり休憩は取らず15分程で出発しました。

第3CPの関門時間は21時30分です。時間的には十分余裕がありますが、右足の後脛骨筋腱の痛みを考慮し貯金をつくることを優先しました。

この時点で100km完歩できるか不安だったのですが、歩き進めると次第に痛みも消失していきました。ただ、お尻や太ももの筋肉痛はあったので重い足を前に進めることを考えました。

 

【55km地点】第3チェックポイント:横浜市児童遊園地

到着時間18:45

案内人の「もうすぐチェックポイントです」を受け安心したのも束の間、心臓破りの坂とも言える、とても50kmを歩いてきた人たちを歓迎する要素は1mmもない坂を200m程登っていきます。

スタートから約10時間。第3CPに着きました。

立ち上がりが困難な程、足はバキバキで腰痛も発生。

幸いにも靭帯や腱の痛みはなかったので、気合だけでも歩ける状態でした。

このCPから、ペットボトルの配給はなく紙コップに飲みたい飲料を入れてもらうスタイルとなります。近くに自動販売機もないので、脱水に要注意です。おかわりは何回もできると思います。

日が暮れ、集団もバラけていき、道もよく分からない土地をひとりで歩く。

なんとも不安な状態です。疲労感や全身の痛みに加え、孤独感も出てきました。

 

【69km地点】第4チェックポイント:ポートサイド公園

到着時間21:45

唯一、写真に残せなかったチャックポイント(第4CP)。代わりに綺麗な横浜みなとみらいの画像を。

あまりのキツさからスマホを触る余裕もなく、寒さと足の痛みに耐えながら14km歩きました。

第2CPから第3CPまでの距離(21km)の方が遥かに長いのに、この14kmがとてつもなく長く感じました。

足が前に進まない・・・集団からどんどん離れていく・・・追い越した人に抜かれていく・・・

こんな状態が何度も続きます。疲労困憊だったので第4CPでは、約30分程休憩しました。

参加者
次のチェックポイントまではノンストップで行く勢いで!

他の参加者の声が聞こえてきます。そう、次のチェックポイントが最後。

そして、そこからゴールまでは13km。光が見えてきます。

Ayumi
ここから最後のCPまでの18kmが踏ん張りどきなんだ!

そう自分を鼓舞して第4CPを出発しました。

あまりのキツさに、ここから音楽を聞きながら歩きました。

75km程順調に歩いていた矢先、左足に違和感が・・・。

古傷のアキレス腱が痛む・・・。

肉体的にも精神的にも極限状態の私、そんな中でもたったひとりで歩かなければなりません。

一番感動した瞬間

ついに神奈川県から脱出!東京都に突入です!!!!

まだ20km以上ありますが、ゴールが見えた気がしました。

普段ランニングしているコースでもあるので、見慣れた景観に安堵感でいっぱいです。

弱音を吐く相手がいないことが功を奏したのか、ネガティブな感情にならないままここまで歩くことができました。

 

【87km地点】第5チェックポイント:鈴ケ森道路児童遊園

到着時間2:20

スタート地点からずっと装着していたGarminの充電が85km地点で切れ、Google Mapsを見ながら最終CPにたどり着きました。

Ayumi
1kmごとにラップ刻んでくれるのは案外励みになるのです。Garminを失ったいま、頼りになるのは己の心。

腰から下はバキバキで、足を前に進めるのもやっとな状態。あと13km・・・。

最後の補給

深夜2時、かなりの寒さがありました。

温かいスープとアミノ酸を投入!!スポーツドリンクは、ハイドレーションに入れ最後の追い込みです。

新しいソックスに履き替え、軽くストレッチをしてから3時に第5CPを出発しました。休憩は約30分です。

目標は、7時にゴールすること

品川駅を通過してからは、自然と参加者が集団になっていきました。

Ayumi
ひとりで歩くよりも、何の会話がなくても近くに同じ参加者がいるだけでがんばれるんですよね!

みんな極限の状態、前の人に付いていく、ただそれだけの思いでした。

ゴール直前 豊洲大橋

ゴール地点の新豊洲Brilliaランニングスタジアムに見えてきました。

朝日がとても綺麗です。

ラストスパート!かけたかったのですが、ゴールすることが目標だったので無理をしないように最後まで自分のペースを守りました。この頃には、AirPodsの充電も切れていて、パタパタという足音だけを聞きながらひたすら前へ前へ歩いていきました。

 

【100km地点】ゴール:新豊洲Brilliaランニングスタジアム

到着時間6:00

最後はひとりずつゴールテープを切ります。

心身ともに疲れ果てていましたが、最後は笑顔でゴールしようと決めていたので両手をあげながら無事に完歩しました。

ゴール証

ゴールタイム:21時間30分

24時間以内に完歩できたらいいな〜と思っていたので、想定より早く嬉しかったです。

後半かなり失速しましたが、それでも15分/km程で歩け自身のポテンシャルの高さに驚きました。

ゴール証をもらった後は、水と記念品のTシャツを受け取り、すぐに地べたに座り込みました。

もう立つのも座るのも、何をするにも身体中に痛みが走ります。

第7回東京エクストリーム完歩率

WESTコース100km部門:参加者数1,340名、ゴール者数1,135名(84.7%)
ビギナーズ部門:参加者数717名、ゴール者数690名(96.2%)
EASTコース100km部門:参加者数378名、ゴール者数296名(78.3%)

WESTコース100km部門は、205名がゴールを断念しています。

高低差が激しいコース

コースマップと高度

 

40kmあたりの急激な上りは、遊行寺の坂。箱根駅伝のコースの中でも屈指の上りとも言われています。

55km地点の上りは、保土ケ谷の権太坂。あとは、第3チェックポイントである横浜市児童遊園地がえげつないほどの上りだったので、そこも含まれてますね。

ちなみに最後の豊洲大橋は大きなアップダウンがある橋で、最後の最後まで身体にムチを打つようなコースです。まさにエクストリーム!!!!

 

自分のペースで前に進むことの大切さ

参加を決めた当初、100km歩き切ることだけが目標でした。

しかし、スタート地点に経つと周りとの競争を自然とするようになり、自身の実力と気持ちとのアンバランスが生まれ次第に身体が壊れていく感覚がありました。

80km過ぎからは本来の目標である、100km歩き切ることに気持ちを切り替え、足取りも心も軽くなったような気がします。

自分を信じ、前に進むことだけを考えて一歩一歩足を進めていく。他人の歩く速度を気にしてはいけない。

自分の強さを知ることができた

社会人になると、競争や比較の世界に飲み込まれ、常に他人の目があるような気がします。

仕事で負荷がかかる場面は往々にしてありますが、こんなにも明確に自分自身と向き合う場面はつくれないと思います。

100kmの中で半分以上の時間は常に痛みとの戦いでした。時間にすると10時間以上です。

私にとってのエクストリームウォークは、極限状態の中で自分の強さを知る大会となりました。

Ayumi
「超楽しい」の領域にはいけなかったな。過酷・・・。

私ひとりでの完歩は無理でしたね。ペースメーカーとなった人、沿道の応援など周りの人の支えてゴールできた大会です。

100km歩いた先に見えたもの

Ayumi
フルマラソン2往復でも届かない100km。100kmもの距離を歩き続けた先には何があるのか・・・?

こんな思いからエントリーをした「TOKYO EXTREME WALK 100」

結論、よくわかりません!!!!

完歩した直後は、「もう二度と歩くもんか!」と強く思ったもんです。大きな達成感はなく、安堵感のみ。

でも、いつかこの経験が活きるときがあると思っています。

なんせ10時間以上痛みと戦いながら100kmもの距離を歩いたのです。これ以上辛いことがあるでしょうか?

自分にとって大きな自信になったのは確か、年明けのハーフマラソンもがんばります!

東京エクストリームウォーク100km歩き尽くしたぞー!!!!!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です