こんにちはAyumiです!
今回の記事では、実写版「リトル・マーメイド」について紹介します。
サウンドと映像にこだわったIMAXで鑑賞してきました。
ディズニーはあまり興味がないのですが、映画「リトル・マーメイド」の制作部署をリストラ、責任者解雇の話題を受けて鑑賞することに決めました。
アニメ版は小さい頃に観た記憶があり、面白かったので酷評の理由は何か探って来ます。せっかくなのでIMAXで!
— Ayumi (@ayuupi0128) July 1, 2023
ディズニーはあまり興味がないのですが、映画「リトル・マーメイド」の制作部署をリストラ、責任者解雇の話題を受けて鑑賞することに決めました。
アニメ版は小さい頃に観た記憶があり、面白かったので酷評の理由は何か探って来ます。せっかくなのでIMAXで!
結論をいうと、コアなディズニーファンには低評だと思います。
それらに関して深掘りしていきます。
目次
実写版「リトル・マーメイド」あらすじ
この映画のあらすじは以下です。
外の世界に憧れていた人魚のアリエルは、ある日、人間の王子を助けたことをきっかけに彼に恋をする。その気持を抑えきれなくなった彼女は、周囲の心配をよそに魔女と契約を結び地上の王子に会いに行く。
アニメ版「リトル・マーメイド」のリメイクです。
人間と交流を持つことを禁じられてきたアリエルが、人間の王子に恋をしてしまい葛藤する物語です。
■実写版「リトル・マーメイド」予告編
ポリコレ作品と揶揄され酷評も多い本作ですが、率直な感想を述べていきます。
原作はアンデルセンの「人魚姫」
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話「人魚姫」が原作です。
原作となったアンデルセンの「人魚姫」はバットエンドストーリーなのですが、それをハッピーエンドに変えたのがディズニー版「リトル・マーメイド」です。
ちなみに原作「人魚姫」のストーリーは以下です。
・人間の王子に恋をした人魚姫
・魔女と契約をして声を失うことと引き換えに王子(人間)と接触する
・3日以内に王子とキスをしないと声も魂も奪われる
上記に関してはアニメ版も実写版も同じなのですが、原作では契約を遂行できず人魚姫は最後泡になってしまいます。
そして王子も悲惨な運命を辿るということで誰も幸せになりません。
それを超超ハッピーエンドに変更したのがアニメ版「リトル・マーメイド」
更に、アニメ版「リトル・マーメイド」をリメイクしたのが本作なのです。
実写版「リトル・マーメイド」は公開前から賛否両論の嵐
実写版「リトル・マーメイド」は公開前から賛否両論の嵐でした。
その理由のひとつが、主人公アリエル役に黒人が起用されたことです。
白い肌に赤い髪という白人系の外見だったアニメ版「リトル・マーメイド」に対して実写版のアリエル(ハリー・ベイリー)はアフリカ系アメリカ人。
正反対とも言えるキャスティングにネット上では「#NotMyAriel(私のアリエルではない)」というハッシュタグが浮上しました。
アリエル役ハリー・ベイリーとは
今回アリエル役に抜擢されたハリー・ベイリーのプロフィールは以下です。
・生年月日:2000年3月27日
・年齢:22歳
・職業:歌手/女優
・ジャンル:R&B/Neo Soul/Pop
彼女の魅力は何と言っても「歌声」でしょう。
略歴を見れば誰もが納得すると思います。
・2歳の頃から姉クロエと一緒に歌っていたハリーは、11歳の時にビヨンセの楽曲「Best Thing I Never Had」をカバーしYouTubeに投稿。
・今では700万回以上再生されているこの動画にエレン・デジェレスが魅了され、動画投稿の数カ月後に「エレンの部屋」に出演。
・それから約2年後には、ビヨンセの「Pretty Hurts」をカバーし、ビヨンセ本人からアプローチを受ける。
・ビヨンセのマネジメント会社Parkwood Entertainmentと正式契約する。
これぞまさにシンデレラストーリーです。
また、2018年のデビューアルバムはグラミー賞2部門にノミネートされるほど彼女の歌声は多くの人から称賛されています。
ハリー・ベイリー起用理由
ちなみに、ハリー・ベイリー起用理由について、ロブ・マーシャル監督は以下のように述べています。
ハリーは感情がとても豊かに溢れている。それでいて喜びに満ちている。闘志に溢れているし、アリエルのようにもっとたくさんのことを望んでいる性格を、彼女も持ち合わせていることが全身から溢れ出ている。
世間ではポリコレを意識し過ぎなどの声があがっていますが、監督自身は今回のアリエル役に関して「何の意図もなかった」と発現しています。
単純に、ハリー・ベイリーの魅力に惹かれ主人公に抜擢したとのことです。
それにしても、あまりの批判の多さにハリーが可哀想に感じます。
アニメ版の世界観を表現できなかった実写版「リトル・マーメイド」
アニメ版「リトル・マーメイド」は、1970年代〜1980年代のディズニー低迷期を大復活させるきっかけとなった作品。
それほどまでに人気の作品なのですが、今回の実写版では独特の世界観やキャラクターの可愛さが損なわれている印象です。
口コミでも多く見られる内容を以下まとめました。
・天真爛漫なアリエルじゃない
・アリエルの感情表現が乏しい
・フランダーやセバスチャン、スカットルがリアルで気持ち悪い
・声が奪われた後もめっちゃ歌う(心の声として)
・画面が全体的に暗い
こんな感じでしょうか。
葛藤するアリエルを見たかった
私が最も残念だったと感じるのは、アリエルの感情表現が乏しい点。
本作品において、アリエルがアースラに声を奪われたことが大きな起点となり後半の盛り上がりに繋がるのですが、前後での感情の変化が乏しいため後半盛り上がりにかけるんですよね。
ストーリーの外側は大きく変わっていくのに、その中心にいるアリエルだけ変わっていない。
ただ流れに乗っているだけで、ひとり浮いてる印象です。
アニメ版リトル・マーメイドでは顔の表現が多彩で、アースラに声を奪われ喋れなくなっても、なんとか王子に伝えようともがくアリエルの姿が魅力で、その上で最後喋れるようになることに感動するのですね。
ここが実写版では弱いのが残念だなと思います。
王子の恋心に感情移入できない
自分を助けてくれた人魚を探し回りつつ、そんな中突然出会ったアリエルと最後は結ばれる王子。
アニメ版では、天真爛漫で無邪気なアリエルに惚れる描写がありますが、本作では先述した通りハリーの感情表現が乏しいので、なぜ恋心を抱いたのかが理解できないのです。
基本的にうつむき加減でニコニコしているだけなので、王子がアリエルのどこに惹かれているのは不明なのです。
海底の美しさはIMAXでは表現できている
画面全体が暗く、リトル・マーメイドの世界観が表現できていないという口コミを見ますが、IMAXではそこは気にならなかったです。
音響と映像の鮮明さに力を入れているシアターなので、そこは当たり前の感覚ですね。
YouTubeの予告編では、その暗さという点がわかるので通常スクリーンだと画面全体が暗く見えるのかもしれません。
今後、Amazon primeやU-NEXTで視聴する際にも同じ感覚を抱く人は多いと思います。
配役のミスと人気キャラクターのリアルさが酷評の理由
今回、悪い評価が多いのは以下だと結論づけます。
②人気キャラクターのリアルさ
細かいところを上げると様々ありますが、主な理由は上記ではないかと考えます。
①配役ミス
実写版映画でファンが求めるのは、再現性の高さです。
だからこそ、黒人のアリエルに批判が集まったのは「私たちが知ってるアリエルは白人」だからです。
それは差別ではなくて、再現性を求めるという観点において当然起こるべきもの。
ハリー・ベイリーを起用したかったのであれば、「モアナと伝説の海」など黒人キャラクターを主人公とする作品でよかったのです。
彼女の素敵な歌声も十分活かせたことでしょう。
②人気キャラクターのリアルさ
セバスチャンやフランダーなどがかなりリアルに表現されています。魚とカニです。
現代の技術を駆使すれば、CGであの可愛さを表現することは可能です。
それを何故しなかったのかは不明ですが、ここをリアルにし過ぎたのも酷評に繋がった理由だと考えます。
「アリエルは微妙だったけど、セバスチャンは可愛かったよね〜」
「フランダーとセバスチャンの再現性は良かった」
他に目を逸らすことで、観客の負の感情を緩和させることができたのに、ダブルパンチで批判を生んでしまった。
主役と人気のサブキャラ両方にがっかりしたファンは、マイナスの視点になり全体的にダメだったと評価するのではないでしょうか。
ディズニーファンでなければ楽しく鑑賞できる
色々悪い評価を書きましたが、ディズニーファンでなければ楽しく鑑賞できると思います。
どうしてもファンは見る目が厳しくなってしまうという点はあるし期待値もあがってしまいますから。
ツッコミどころはありますが、致命的なポイントではないためストーリーが崩れるということはありません。
細かいことを気にしなければ星4くらいの評価です。
作品の舞台が海で画は綺麗だし、ハリー・ベイリーの歌声はとても美しいです。
■YouTube動画
フランダーもセバスチャンも見慣れていきます。
アースラーやアリエルの父親であるトリトン王などの他のキャラクターは再現性が高く演技力もあります。
気になる方はぜひご鑑賞ください!