こんにちはAyumiです。
映画鑑賞が趣味で、年間で100作品以上を観ています。
さて、先日下記のツイートをしました。
アルコール依存症の機長が主人公の話。「飛行機事故」枠で #ハドソン川の奇跡 と同じ扱いをされますが違います。機体事故によって明らかになった機長の依存症とそれに向き合い葛藤する姿が焦点。「目を背けていることに正面から向き合う大切さ」を問いてるように思います。
#フライト pic.twitter.com/1rPiJ2VYCu— Ayumi (@ayuupi0128) April 19, 2022
アルコール依存症の機長が主人公の話。「飛行機事故」枠で #ハドソン川の奇跡 と同じ扱いをされますが違います。機体事故によって明らかになった機長の依存症とそれに向き合い葛藤する姿が焦点。「目を背けていることに正面から向き合う大切さ」を問いてるように思います。
本記事では、映画「フライト」について紹介します。
目次
主人公はアルコール依存症の機長
この映画のあらすじは以下です。
アトランタ行の旅客機が突然、原因不明の急降下を始める。ウィトカー機長は墜落寸前に機体を回転させ、背面飛行により奇跡の緊急着陸を成功させた。多くの命を救った彼は一夜にして英雄になるが、血液からアルコールが検出されたことで疑惑が浮上する。果たして彼は英雄か、それとも犯罪者か。
機長が「アルコール依存症」というのが本作のポイントでもあります。
そして、最大の目玉は背面飛行シーンです!!!
アルコール依存症について
この映画を観る上で、知っておいたほうがいい知識「アルコール依存症(ADS)」について。
ADS(alcohol dependence syndrome)とは、大切にしていた家族、仕事、趣味等よりも飲酒をはるかに優先させる状態 / 厚生労働省HPより
依存性のある物質の継続的摂取により、以前と同じ量や回数では満足出来なくなってしまいます。
次第に使用量や回数が増え、自分でもコントロール出来ない恐ろしい状態です。
主人公・ウィトカー機長の依存症は重症であり、抜け出そうと必死になるほどお酒やコカインに手を出してしまいます。
- フライト中にも自分のジュースにお酒を混ぜて飲酒
- 大事な公聴会前夜にも飲酒 etc..
この前提で映画を観ると、機長がどれだけアルコールに依存しているのかよくわかります。
背面飛行は可能なのか
今作最大の目玉背面飛行シーンについて。
視聴者を驚愕させる緊迫感あふれる迫力シーンですが、物理的に可能なのでしょか。


物理学とか超苦手な私はすぐに疑ってしまうのですが、結論「可能」なようです。
そして驚くことなかれ、日本でも実際に背面飛行を行い重大インシデントになった事例がありました。
▶エアーニッポン株式会社所属ボーイング式737-700型 JA16ANに係る航空重大インシデント調査報告書
スタントなし!実際に180度回転させて撮影
本作最大の目玉となる背面飛行シーンですが、なんと14トンもの特注ジェット機を実際に180度回転させて撮影しているんです!!!
撮影はシュミレーターを使い、離陸や飛行中の状況を再現。実際に俳優たちが逆さまに吊られて演技をした。/ 引用:シネマカフェ
▼実際の撮影シーン
アルコール依存症の本当の恐ろしさ
この映画の中で主人公が、依存症の自分と葛藤するシーンが多いのですが依存症の恐ろしさについて書いていきます。
簡単にやめられない他、長期にわたる飲酒は臓器障害を引き起こすということです。
肝機能障害やアルコール性脂肪肝はその典型ですが、致死率の高いアルコール性肝炎も引き起こすこともあります。
とは言いつつ、自分とは無関係だと思う方もおられるかもしれません。
個人的に一番イヤなのは、アルコールは脳の神経細胞をこわす作用もあるので、記憶障害などの認知症も起こすということ。
飲酒で顔が赤くなる人は要注意
お酒に弱い人が飲酒を続けると、食道がんや口腔がん発症率が高くなることがわかっています。
顔がすぐに赤くなる人は高リスクです、まさに私。
そして父親がすぐに赤くなるタイプの人で、にも関わらずお酒好きで咽頭がんになった過去があるので気をつけています。
この映画の本質は「真の自分と向き合うこと」
少数の犠牲者ですんだ事故とはいえ、誰かが責任を負わなければならない。
機体が急降下する中、その手腕と起点で大勢の命を救いました。
しかし、少数とはいえ死亡事故を起こしたことは変わりなく重大な責任問題へと繋がります。
そして航空事故によって「バレなければそれでいい」の事態が急変しました。
多くの命を救った彼は一夜にして英雄になるが、血液からアルコールが検出されたことで疑惑が浮上する。
ウソが自分自身を追い詰める
パイロットの過失責任がないことを立証するため、ウィトカー機長は弁護士にウソの発言をするように求められます。

機体の故障が事故の原因であることは明らかでありますが、事故の調査過程でウソをつくことが彼を追い詰めていました。
もしウソとわかればパイロットとして偽証罪に問われることは間違いありません。
しかしそれ以上に、自分の人生がウソで固まっていること自覚していました。
それはウィトカー機長のこの言葉からわかります。

罪なき愛する彼女の死が彼を更生させた
「アルコールを摂取したのか」問い詰められるラストシーンは見どころです。
- 自らの保身のために、愛する彼女を犠牲にするのか?
- 愛し、幼児を守り死んだ彼女の名誉を汚すのか?
ギリギリまで追い込まれたウィトカー機長が、その瞬間にすべてを悟り自分を取り戻す場面です。
絶対に自分は大丈夫と言い切れるか
本作は依存症がベースの話でありますが、「目を背けていることに正面から向き合う大切さ」を問いているように思います。
自分自身を騙しながら、世間体や名誉など、自己保身のために偽り生きている人は案外多いように思います。
その瞬間はいいかもしれません、しかしそのウソが自分を追い込み、ウソを付くことでしか解決できないようになります。
自分の醜さ、罪の深さを心から自覚しないと真の問題は解決しません。
ウィトカー機長と同じ姿が自分自身にもないか、日々内省して過ごしていこうと思います。
おまけ:「フライト」字幕/吹き替えを無料視聴する方法
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